かなりプレッシャー・・・

4月から大学病院へ帰ることになった麻酔科医です。

JB-POT, PTE Exam合格者ということで、毎週勉強会を開催するようにとボスから言われたのですが、とんでもない!!

自分が合格するのと、人を受からせるのは全く別の能力であるわけだし、そもそも、自分もギリギリ合格なわけで・・・。

自分に心外麻酔を伝授してくれた先生がたくさんいる中で、講義だなんて公開処刑以外の何物でもない。

間違いをヘラヘラ笑いながら指摘されるとムカつく勉強になるのですが、嫌なので今からこそ勉です。あーあ、今年はエコーは少し距離をおいてつき合うつもりだったのに。

誰がこのページを見つけるかは知りませんが、もし間違い等発見した場合は、教えてください。

左室内血栓

基本的に無収縮、奇異性収縮の心室壁に発生する。

前壁梗塞では約30%に合併。下壁では5%と少ない。

例外的に好酸球増加症の場合は壁運動良好な心尖部に血栓が発生する。

心尖部はforeshorteningのため、TEEでは観察しづらいことが多く、TTEの方が感度が良い数少ないシチュエーションである。

乳頭線維弾性腫

心臓腫瘍で3番目に多い。

成人では大動脈弁大動脈側、小児では三尖弁に発生しやすい。

しばしば多発性。ランブルとの鑑別が必要。

無症候性であっても左心系に発生した場合は切除が必要とするガイドラインもある。

塞栓の原因になりうる。

全ての年齢で発生しうるが好発は60歳以上。

粘液腫

心臓原発良性腫瘍TOPの頻度

LA内にできるのが87%を占め、その中の70-80%が卵円窩に付着する

有茎性で成長する。

内部に壊死や石灰化を含むことがあり、heterogenousなエコーである。

塞栓や房室弁狭窄を引き起こす。

 

Familialなものも5%ほどあり、この場合は発生場所はLAだけでなく色々な場所にできるので4腔全ての詳細な観察が必要である。再発が多いのも特徴

 

PFO

検出率は安静時17.8%、Valsalva手技で35.9%, 剖検では25-34%との報告。

一次中隔と二次中隔の境目で胎生期にはRA->LAと血流が流れているが肺循環が確立するとLAP>RAPとなり一次中隔フラップが押し付けられ癒合する。